この街の日々、



「 東京での春を想いながら 」





























この日々。


車の運転にも随分と慣れ、ここで出会った様々な年齢の人達と「よーし今日も行っちゃうか。」とあっさり誘惑に負け飲みに行ってしまい、
阿武隈川に架かる橋を渡る時には遠く奥羽山脈の空へ目を細め、川を越えて坂道の上にある郡山市立美術館で植田先生の1940年代後半から60年代にかけての写真を見ながら深いため息をつく。


東京生活に比して平和で静かな緩い日々にそれなりに浸かりながらも、終わりが近付き、
夜にくるりを聞きながら少しずつ帰ってからの春を想ってしまう。


おそらく東京に帰ってふぅと一息ついた後は、すぐに新たな環境へ向かう準備をしなければならない。
ただ、会いたいだけなのだ。

何色だっただろう。

「 彼の地 」





郡山という街にはこれまで一度も行ったことがなく、
でも、銀杏BOYSの「東京」という歌で、東京の空に夢も何もが吸い込まれてしまった女の子が新幹線に乗って帰る街だと記憶していた。(なお、男の子の方には思い出がしっかり残っている。)


今回、14日間の滞在(内お休みは3日のみ)となるが、その間に幾つかの小さな出会いがあれば良いなぁ。
ちなみに、車窓から見上げた空も心の色も薄く綺麗に澄んだ冬の水色であった。

またいつか夕暮れビールを、冬の日々達。



「 あぁ会いたいよと思う。今日旅立つ決意をしたんだ。 」


















































5年間の日々と感謝を追憶し、胸に痛みを感じながら旅立つ決意をした。


年明けから1ヶ月かけて未来への意思と希望を多くの人に伝えて来た。
その間、マネージャ陣、先輩方、後輩達と本当に全員が引き止めてくれ、また、怒られたり、有り難くも厳しい御指導、未来へのアドバイスを頂いたりしながら、
今日やっと応援してもらえることになった。


旅立つ勇気、そしていつか笑って話せる日を想い、前をしっかり見て次の場所へ向かう。